野球の古豪箕島高校から近鉄バファローズに入団し、その後、NPB(日本プロ野球)とMLB(メジャーリーグ)と都合7球団を渡り歩き野球界で活躍をしてきた吉井理人さん。
引退後もコーチとして、4球団13年のコーチ経験を経て、いよいよ監督に就任です。
そのチームは2022年ではピッチングコーディネーターという役割をつてとめていた千葉ロッテマリーンズです。
そんな吉井理人さんについて
- 【ロッテ監督】吉井理人の教え子は大谷翔平など一流揃い!
- 【ロッテ監督】吉井理人の現役時代はメジャーリーガーとしても活躍!
についてお届けしたいと思います。
吉井理人の教え子は大谷翔平など一流揃い!
千葉ロッテ井口前監督の突然の監督辞任発表からわずか5日後、こんなに早く決まるケースは珍しいかも知れません。
当の本人(吉井理人さん)も
「(就任要請に)ただ、ただ驚いています。これまでコーチとしての役割ということで勉強をしながらやってきましたが、
これからは全体のマネジメントを任される立場になるということで身が引き締まる思いです。
基本的には選手のパフォーマンス向上と人間力の向上の2つを上げること。そ
して最終的には勝つこと、10月に大舞台に立てることを目指していきます」
千葉ロッテマリーンズHP
とコメントしており、驚きでした。なぜならば、吉井理人さんは、選手としても一流だったのですが、引退後、13年間4球団の
投手コーチを歴任され、球界の中でもプロコーチと言われるほどコーチングスキルが高いと言われていたからです。
投手コーチと監督では投手に特化した指導から、勝利最優先の管理監督責任者となるわけなので、これまで専門外であった野手の判断もしなければなりません。
そういう意味でも吉井理人さんが監督になるイメージをもつ人は少なかったのではないかと思います。
コーチ吉井理人の主な教え子たち
〔メジャーリーガー(MLB)〕2022年現在
- 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)
- ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)
- 有原航平(テキサス・レンジャース)
〔日本のプロ野球(NPB)〕2022年現在
- 上沢直之(北海道日本ハムファイターズ)
- 増井浩俊(オリックス・バッファローズ)
- 佐々木朗希(千葉ロッテ・マリーンズ)
- 小島和哉(千葉ロッテ・マリーンズ)など
本当に一流選手ばかりです。大谷翔平選手やダルビッシュ有投手はメジャーでも屈指の選手・投手として大活躍中です。
ただ教え子といっても吉井理人さんにはコーチング理論というのがあります。
吉井理人さんのコーチ理論
コーチは選手の邪魔をしたらダメなんだと。あの......指導しちゃダメです。
コーチ対選手は"教える、教えられる"関係ではなく、コーチは目標に向かって走る選手に伴走するようなもの。
アスリートファーストという言葉がありますけども、指導者は『選手が主役』じゃないとダメですね
WEB SPORTIVA
この考えは、自身が選手の時に押し付けられた指導が本当に嫌だったとのことで、生じたものなのでしょう。
重視しているのは選手とのコミュニケーション。それもただ単に言葉を交わすのではなく、「振り返り」という作業が中心になる。
選手にとっての疑問、問題を自分自身で解決できる力を身に着けてもらいたい。
ゆえに「振り返り」の場で先に答えを言ってしまっては意味がなく、ヒントを与える程度にしておきたい。
「今はしゃべることが10あるとしたら、8は選手にしゃべらせて、こっちは2ぐらい。本当は、こっちがしゃべることをもっと減らしたいなと思っているんですよ。
理想は、選手から話が始まり、選手同士だけで話が進んでいくこと。
WEB SPORTIVA
考動(自ら考えて行動に移す)することができない選手は、一方的に教えるだけでは、壁にぶつかった時に突破する方法を考えることができず伸び悩んでしまう。
結果、その選手の為にならないという考えなのでしょう。
選手は知らず知らずのうち、『コーチの方が立場は上だから、あんまり本当のことを言わない方がいいのかな』と思っている可能性がある。
でも、そこを取っ払って信頼関係を築かないと、なかなかコーチングってうまくいかないんです」
選手もコーチもプロ、個人事業主だから、「グラウンド上では上下関係に重きを置かない」という考えです。
WEB SPORTIVA
選手は監督やコーチに自身を使って欲しいと思っているでしょうから、言いにくくなる側面は必ずあるでしょう。
でもその部分はプロとして遠慮は無用ということなんだと思います。
【ロッテ監督】吉井理人の現役時代はメジャーリーガーとしても活躍!
日米の球団を渡り歩いてきた吉井理人さんの現役選手時代は、メジャーで活躍する選手の先駆けとなりました。
また当時フリーエージェント制度(FA)を活用しアメリカに飛んだ初めての選手です。
吉井理人プロ野球での現役時代の所属チーム
- 近鉄バファローズ(1984~1994年)*現在のオリックス・バファローズ
- ヤクルトスワローズ(1995~1997年)
- ニューヨーク・メッツ(1998~1999年)
- コロラド・ロッキーズ(2000年)
- モントリオール・エクスポズ(2001~2002)*現在のワシントン・ナショナルズ
- オリックス・バファローズ(2003~2007年途中まで)
- 千葉ロッテ・マリーンズ(2007年途中~2007年)*この歳、現役引退
現役生活24年間の内、メジャー在籍5年間(通算32勝)、日米通算勝利数131勝、セーブ62の大きな実績をあげています。
それにしても現役を24年間続けられたことが凄すぎますよね。
こちら吉井理人さんが現役時代の動画です。よくまとまっていたのでご紹介させて頂きます。
吉井理人現役時代の年俸 (出典:マネスポ)
近鉄バファローズ時代
- 1984年(19歳)300万円・1985年(20歳)320万円・1986年(21歳)350万円・1987年(22歳)400万円
- 1988年(23歳)650万円・1989年(24歳)1,950万円・1990年(25歳)3,380万円・1991年(26歳)4,100万円・1992年(27歳)3,700万円・1993年(28歳)3,500万円・1994年(29歳)4,200万円 合計2億2,850万円
ヤクルトスワローズ時代
- 1995年(30歳)5,000万円・1996年(31歳)7,700万円・1997年(32歳)9,200万円 合計2億1,900万円
ニューヨークメッツ時代
- 1998年(33歳)約1億750万円・1999年(34歳)約2億円 合計約3億750万円
コロラド・ロッキーズ時代
- 2000年(35歳)約3億円 合計約3億円
モントリオールエクスポズ時代
- 2001年(36歳)約3,000万円・2002年(37歳)約3,000万円 合計約6,000万円
オリックスバファローズ(千葉ロッテ)時代
- 2003年(38歳)6,600万円・2004年(39歳)5,000万円・2005年(40歳)5,000万円・2006年(41歳)2,000万円・2007年(42歳)3,300万円 合計2億1,900万円
現役時代の生涯年俸:約13億円(24年間)
吉井理人さんの現役時代は活躍と比較して年俸はそんなに高くない印象です。今であれば当時の2倍ぐらいの年俸になっているのではないでしょうか。これも時代の違いなのでしょう。
まとめ
今回はまさかの監督就任で、筆者もビックリしていますが、やる以上は結果を残して欲しいと思いますし、千葉ロッテの大躍進を期待したいと思います。
吉井監督には、強いロッテの復活を期待しています。最後までお付き合い頂きまして有難うございました!