2023年6月フジテレビ系「世界の何だコレ!?ミステリー」で“FBIも惑わす謎多き銀行強盗犯”としてとりあげられ再注目されたこの事件。
こんなことが実際に起こっていたのか改めて驚きとともに犯人の知能の高さには脱帽なのかもしれません。
今回はフライデーナイト銀行強盗に関し
- フライデーナイト銀行強盗の犯人の名前と顔画像は?
- フライデーナイト銀行強盗の犯人はなぜ逮捕された?
- フライデーナイト銀行強盗の犯人は現在何してる?
を確認したいと思います。
フライデーナイト銀行強盗の犯人の名前と顔画像は?
犯行が金曜日の夕方閉店間際に行われることが由来の「フライデーナイト銀行強盗」事件。
画像は実際に犯行時に撮影されたものです。1973年から29年間で50以上の銀行強盗をした類まれにみる事件。
- 発生場所:アメリカ東海岸にある銀行がメイン
- 被害総額:200万ドル(当時レートで約2億円超)
では約30年の間、50以上も銀行強盗を犯しながらどうして捕まらなかったのか。
一言で表すとめちゃくちゃ研究をしていたからという他にはないでしょう。
- 過去の銀行強盗の事例を徹底的に調査
- 銀行の立地が重要で近くに森がある郊外の銀行を狙うのがベスト
理由:警察が駆けつけるまでに時間がかかる
これまでの事例から車で逃げると考える警察の裏をかける森がある
そして、走って逃げた方が確率が高い - 銀行選定後、開店前から閉店まで数日間調査
行員の動きや客の多さ、金の動き等
その結果、金曜日の閉店直前が最も客が少なく銀行に現金が多い事を把握
狙うのは金曜日の閉店間際、日が暮れる冬場に犯行を実行
そして、目撃者に正確な証言をさせないよう
- 特徴のあるマスクを被る(フレディ・クルーガーマスク)
- ダボダボの服装を選択
動き回ることで体型をわかりにくくする為
加えて
- 一人で行動
- ピストルを保有
- カニ歩きで歩行
など少しでも捕まりにくい体制を構築した上で実行に及んでいました。
時間にして僅か1分ほど。お金を奪取した後は
- 真っ暗な森を7、8キロ走る
- マウンテンバイクに乗り換えさらに遠くに走る
- 事前に用意していた車に現金を積みかえる
- 高速道路に乗り州を越えれば管轄も変わるので疑われない
という巧妙さで繰り返し繰り返し犯行に及んでいたということです。
犯行の背景
- 高校を卒業後、軍隊に入隊し、サバイバル術や自己防衛術の訓練を受けた後
- 必死で勉強し、難関のペンシルベニア大学に合格。そこで「統計学」という学問に出会う
- どんなに優秀でも前科のある自分は出世できないというコンプレックス有(学生時代窃盗で更生施設経験あり)
- ニュースで銀行強盗を目にした(8万ドルもの大金の強盗)
- 後に博士号を取得するぐらいハマっていた統計学を活用すれば
「こんなの、確率を計算すればもっと効率よくやれるんじゃないのか?」
と思ったそうです。そこが銀行強盗を始めるきっかけとなります。
フライデーナイト銀行強盗の犯人はなぜ逮捕された?
カール・グゲイジャンは、犯行にあたり1行ごとに綿密な調査を行っていました。
現代であれば、スマホやタブレットの中に膨大なデータを格納できますが、当時はすべて紙ベースでの収集につき、犯行の度に膨大な資料となっていたようです。
それを隠す場所として密林に保管をしてきましたが、
2001年、ペンシルベニア州ラドナーの森で遊んでいた2人の少年は、コンクリートの排水管の中に隠された奇妙な3フィートの密閉PVCパイプを発見した。
内部では、多数の銀行強盗に関する文書とバレッタ銃器の手入れ方法に関する説明書が発見されました。
https://www.aratherat.com/
少年たちは警察に届け、FBIも調査に入ります。その中には
- 本
- 地図
- バージニア州からコネチカット州までの160の銀行に関するメモ
- 銃5丁
- 弾薬500発
- ハロウィーンマスク8枚
が入っていたそうで、この内容はすぐにフライデーナイト事件に関するものであると認識されたようです。
その後、カール・グゲイジャンまで辿り着くことができずにいましたが、押収した資料の中にビデオテープがあり、”空手”の映像が収められていたそうです。
警察・FBIは空手道場を片っ端からあたった結果、カール・グゲイジャンに辿り着きました。ここで漸く逮捕となります。
最初の事件発生から約30年後、犯人逮捕に至る大騒動でした。それにしても悪いことをしていたとはいえ、ここまで完璧に犯罪を積み重ねていくことには驚きを感じます。
フライデーナイト銀行強盗の犯人は現在何してる?
カール・グゲイジャンは
- 約50の銀行を強盗
- 200万ドルを強奪
- 1回は偶然、もう1回は驚いて2人を射撃した(2人とも生き残った)
これらの犯罪を合計すると、懲役 115 年の可能性がありましたが、警察は司法取引を持ち掛けます。
※司法取引とは、全部洗いざらい正直に話す代わりに減刑する処分
となりました。その司法取引の条件の中に
- FBIの「投獄されたコンサルタント」として新たなキャリアを始めること
- FBIが警察学校や法執行学校に配布するための銀行強盗手口との戦いに関する訓練用フィルムのビデオテープでインタビューを受けること
- FBIのプロファイラー部隊を手伝うこと(ペンシルベニア州にある27の地下壕に捜査員を率いた)
なども入っていたようです。そして、2002年からの17年なので、本来であれば2019年頃まで出所できないはずですが、実際は
しています。減刑からさらに短縮した刑期となっていますよね。刑務所で彼は他の囚人に微積分を教えたりもしていたようなので、模範囚として短くなったのかも知れません。
まとめ
日本では前代未聞の事件ですよね。30年もの間、逮捕されずに居続けたことが犯罪の緻密な計画性を物語っているのかもしれません。
既に犯人のカール・グゲイジャンは出所しており、2023年現在、75歳を迎えているので、もう犯罪をすることはないかと思いますが、今後違う人が同様の事件を起こさないようにしてほしいですよね。
今回も最後までお付き合い頂きまして有難うございました。