【大韓航空機爆破事件】金賢姫が恩赦になった理由はなに？日本語が流暢な理由は？

1987年の大韓航空機爆破事件の実行犯として30年以上経った現在でもメディアに取り上げられ、2023年3月に日本テレビ系「仰天ニュース」にて再度特集された金賢姫さん。

衝撃的な事件だけに当時を知らない若い世代を含めて関心が高いですよね。そんな金賢姫さんについて

1. 【大韓航空機爆破事件】金賢姫が恩赦になった理由はなに？
2. 金賢姫の日本語が流暢な理由は？

を確認していきたいと思います。

【大韓航空機爆破事件】金賢姫が恩赦になった理由はなに？

1987年に大韓航空機爆破事件が引き起こされますが、当時でも現在でも航空機が撃墜ではなく、機内に持ち込まれたものによる爆破事件というのは前代未聞です。

その実行犯である金賢姫さんが現在、日常的な生活を送っていることは驚きですよね。それだけ複雑な社会的、政治的な背景がぎっしりと詰まった事件であったとも言えます。

恩赦（特赦）された理由はなに？

金賢姫さんは、1990年3月に死刑が確定しますが、翌月の1990年4月には韓国の当時の盧泰愚大統領の特赦にて釈放されています。

理由はなんなのでしょうか。結論から言うと正確な理由はわかってはいませんが、以下の多くの複雑な理由が絡み合った結果ではないかと言われています。

上記の理由に加えて、韓国では恩赦が

金泳三政権は9回で704万人、金大中政権は6回で1037万人、盧武鉉政権は8回で437万人、李明博政権は7回で470万人、朴槿恵政権は3回で655万人である。民主化以降24年間で累計33回と他国と比し回数も人数も特段に多い

と恩赦を実行するケースが多いことも理由としてあげられる。

恩赦（特赦）とは
行政権（又は立法権）により国家の刑罰権の全部又は一部を消滅若しくは軽減させる制度のこと

大韓航空機爆破はどんな事件？

事件後の記者会見にて

ベオグラードのメトロポロホテルで同行していた人から爆発用のラジオと薬品を受け取りました。

でそれを、ホテルで買ったビニールの袋に入れてベオグラードからバグダットへ持っていきました。

YouTube

爆弾を受け取った経緯を記者会見で公表しました。

そもそも航空機内に爆弾を持ち込めるという状況が2023年現在の航空機への機内持ち込み検査の観点では考えられないので、当時は相当な甘い、緩い持ち込み検査であったことが伺い知れます。

金賢姫の日本語が流暢な理由は？

金賢姫さんは、2023年3月の仰天ニュースでの話を聞いていてもとても流暢な日本語をお話しされていましたが、どこで日本語を身に付けたのでしょうか。

1981年7月～1983年3月まで（北朝鮮の）東北里2階3号招待所で日本語教育

で「李恩恵」と呼ばれる女性に日本語を習っていたそうです。この「李恩恵」さんは後々に

であったと言われており、日本の警察も

日本の警察庁が全国の警察に指示を出して失踪者の洗い直しを行ったほか、金賢姫自身の証言などにもとづき、

1991年（平成3年）5月、埼玉県警察は記者会見を開き、従来「李恩恵」として報道されてきた女性は拉致被害者の

田口八重子であることを事実上断定

ウィキペディア

つまり、日本から拉致された日本人を教師、教育係として据え、日本語を強制的に学習していたということになります。

日本人から直接みっちりと教育を受けたことにより、現在でも日本語を流暢にしゃべれていますが、

あのような惨事（爆破事件）で日本人役として用いられてしまったのは残念としか言いようがありませんね。

まとめ

今回の仰天ニュースでも改めて事の大きさを感じる大韓航空機爆破事件。

実行犯として今でも生き証人として生活をしている金賢姫さんですが、一生をかけて事件でお亡くなりになった方へ償っていく覚悟なのでしょう。

現在61歳となりましたが、これからも事件を風化させることなく、二度とこのような事件が起きない様、語り継いでほしいと感じました。

今回も最後までお付き合い頂きまして有難うございました。